試着のサイズ確認はどこを見る?元店員が必ず見ていた7つのポイント

お店・試着のヒント

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「試着したのに、家で着てみたらなんか違う…」

そんな経験、一度はありませんか?試着室でOKを出したのに、いざ着てみると「サイズが合わない」「思ったより似合わない」と後悔した方も多いはず。

実は元販売員の私も、つい先日「ウエストは入るのに、1日過ごすと正直きつい」というスカートの失敗をしたばかりです。試着できない状態で受け取った服だったのですが、だからこそ「試着で確認できることのありがたさ」を改めて実感しました。

じつは試着でのサイズ失敗は、ちょっとしたコツを知るだけである程度防ぐことが出来ます。正しいサイズの選び方を知らないまま試着してしまっている。これが原因なことがほとんどだからです。

私はアパレルの接客を約10年、その後は事務職として約10年働いてきた40代です。販売員として数多くのお客様の試着をお手伝いしてきて、現在は接客される側でもあります。その経験から、試着室でそのまま使えるサイズ選びのコツを7つにまとめました。「なんとなく試着してなんとなく決める」から卒業したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

📖 この記事でわかること

✅ 試着してもサイズを失敗しやすい理由

✅ 試着室でそのまま使える7つのチェックポイント

✅ 素材・アイテム別のサイズの見方

✅ 後ろ姿の見落としを防ぐ方法

試着してもサイズを失敗しやすい理由

試着でサイズを間違える原因には、共通したいくつかのパターンがあります。

実はこれ、センスの問題ではありません。「試着室で何を確認すべきか」を知らないだけなんです。アパレル歴約10年の接客で何人ものお客様の試着をお手伝いしてきて、サイズ失敗をしやすい方にはある共通点がありました。

よくある失敗の原因3つ

① サイズ表記を信じすぎている「私はMだから」と1枚だけ持って入る

② 着た瞬間だけで判断している座る・動くなどの動作確認をしていない

③ 試着室の中で完成形を確認していない実際に着るときの状態を再現していない

これらはどれも「ちょっとひと手間」加えるだけで防げます。試着室の外から店員に「お客様、いかがですか?」と話しかけられたことがある思います。店員はこういった試着時の確認のお手伝いもさせていただいています。いまいちだなと思ったときほど、ぜひ店員にアドバイスをもらってみてください。それでは順番に見ていきましょう。

ポイント①「2サイズ」を必ず持って入る

「私はいつもMだから」とMだけ持って試着室に入っていませんか?実は、同じ「M」でもブランドや素材、デザインによって、着心地やシルエットは驚くほど変わってしまいます。

ぜひ試してほしいのが、「いつものサイズと、その前後どちらか1つ(合計2サイズ)を一緒に持って入る」こと。

1枚だけだと「こんなものかな」と思い込んでしまいがちですが、着比べると「こっちの方がウエストが細く見える!」「こっちの方が丈感が好き!」という発見が出てきます。

もちろん可能でしたら3サイズ試してみてください。もっと精度は上がります

✍️ いちとより

接客をしていてよくお見かけしたのが、「Mを1枚だけ持ってきて迷っている」という場面。そこで「Sもお持ちしますね」と着比べていただくと、「こんなに違うとは思わなかった!」と驚かれることが何度もありました。ブランドやデザインによっては1サイズの差が思っているよりずっと見た目に現れるんです。

実はこの「2サイズ」、私自身がいちばん痛感しているポイントです。私はウエストで選ぶとXS、全体のバランスで選ぶとSという「狭間サイズ」。冒頭でお話しした先日の失敗も、服のサブスクで届いたタイトスカートを「サイズ表記は合っているから大丈夫」と受け取ったら、ウエストは入るのに1日過ごすときつかった——というものでした。

タイトスカートの品質表示タグ。サイズ34(XS相当)、ポリウレタン2%配合の伸縮素材

実際のタグ。サイズは34(XS相当)で、ポリウレタンも2%入っていました

しかもこのスカート、タグを見るとポリウレタンが2%入った、いわゆる「ストレッチ素材」でした。伸びる素材なら多少きつくても大丈夫だろう——そう思いがちですが、伸びる生地でも「1日ずっと着ている」となると話は別。少し伸びるからこそ「入ってしまう」ぶん、判断を誤りやすいとも言えます。

このとき改めて感じたのは、「入る」と「快適に着られる」は別物だということ。サイズ表記が合っていても、快適かどうかは着て動いてみるまで分かりません。だからこそ、2サイズを着比べられる試着は、それだけで失敗を少なく出来ます。

💡 狭間サイズさんへ:上下でサイズを変えていい

「XSはきつい、Sは大きい」という方に覚えておいてほしいのが、上下でサイズを変えていいという発想です。私はトップスはS、ボトムスはXSが基本。全身を同じサイズでそろえる必要はまったくありません。試着室でも「トップスとボトムスは別のサイズ」を前提に持ち込んでみてください。

サイズを比べるときのチェックポイントはこちらです。

肩のライン:肩先の縫い目が、肩の骨の真上か少し内側がベスト(外側にずれると大きすぎ)

胸・背中のゆとり:引っ張られる感じがなく、布がダブつかない程度

ウエスト・ヒップ:ボトムスなら座ったときに変な締め付けがないか確認

「なんとなく窮屈」「なんとなく大きい」という感覚は、着比べて初めてはっきりします。面倒でも、この一手間がサイズの失敗を防ぐ一番の近道です。

ポイント②「動いて」確認する

試着室の鏡の前に立って「うん、いいかも」で終わらせていませんか?

実際に着る場面では、ずっと直立しているわけではありませんよね。座ったり、腕を上げたり、バッグを肩にかけたり。試着室でもそれを再現してみることが大切です。

試着室でやってほしい動作確認

椅子に座る真似をする:パンツやスカートはウエストが食い込まないか、裾が大きく上がらないか

腕を前に伸ばす・上げる:トップスの背中が引っ張られたり、裾が上がりすぎたりしないか

肩を回してみる:ジャケットやブラウスは肩まわりに窮屈さがないか

少し歩いてみる:パンツやスカートの裾の揺れ方・足さばきは問題ないか

「鏡の前では良かったのに、仕事中ずっと気になった」という失敗は、この動作確認で8割防げます。特に仕事服は長時間着るものなので、座り仕事が多い方は「座った状態」でのウエストのきつさや、腕を伸ばしたときの背中の感覚を必ず確認してください。

私のタイトスカートの失敗も、もし試着できていたら「歩いたり、座ったりする」だけで確実に気づけたはずです。立ったままのウエストだけで判断しないこと——これが本当に大事です。

また、肩まわりは体型によって合う・合わないが特にはっきり出る場所です。肩幅やいかり肩に悩みがある方は、いかり肩に似合う服・似合わない服|元販売員が教える華奢見せのコツもあわせてどうぞ。

ポイント③「後ろ姿」を必ず確認する

試着室で意外と見落とされがちなのが、後ろ姿です。

全身鏡があると、ついつい正面や横ばかり見てしまいがち。でも他の人から見たとき、後ろ姿も自然と目に入る場所です。

✍️ いちとより

後ろ姿を最初から気にするお客様は、実はあまり多くありません。でも店員はお客様の正面に立つことが多いので、鏡越しや鏡に向かって正面を確認されているときに、自然と後ろ姿がよく見えているんです。「ヒップラインが気になるな」「背中にシワが出てるな」と、こちらは見えています。鏡で見づらいときは「後ろはどうですか?」とひと言、店員に聞いてみてください。

後ろ姿のチェックポイントはこちらです。

パンツ・スカート:ヒップのシルエット、後ろから見たときの生地の落ち方

ジャケット・ブラウス:背中のシワ、肩のラインのズレ

ワンピース:背中ファスナーの状態、ウエストの生地が後ろに溜まっていないか

試着室の鏡を斜めに使うか、店内の大きな鏡で確認するようにしましょう。1度試着室から出て、少し離れた距離から全身を見直すのも有効です。近くで見ると気になっても、遠目では意外ときれいに見えることもありますし、その逆も然り。できれば近距離・遠距離の両方でチェックするのが理想です。

ポイント④「着る時の完成形」を試着室で再現する

お店の試着室と家のクローゼットでは条件が違います。実際には羽織り物を合わせたり、バッグを持ったりしますよね。できるかぎり「着る時の完成形」に近づけて確認するのが、試着失敗を防ぐコツです。

裾を「イン」する場合は試着室でやってみる

シャツやブラウスをボトムスにインして着る予定なら、試着室の中でも試してみてください。裾を出すスタイルと比べると、ウエスト位置や全体のバランスが大きく変わります。「裾を出すとルーズすぎてもインにすればちょうどいい」など着こなし方でも確認してください。

羽織り物との重なりを確認する

ジャケットやカーディガンを合わせる予定があるなら、試着の際に一緒に羽織って確認しましょう。インナーの首元のデザインとジャケットのバランスで、顔まわりの印象がかなり変わります。

ポイント⑤ 素材によってサイズ感は変わる

同じ「M」表記でも、素材によって体への合い方は大きく異なります。これを知らないまま選ぶと、試着でOKだったのに「家で着たら全然違う」という失敗につながります。

素材別のサイズの見方

伸びにくい素材(麻・コットン100%・ウレタンなしのデニムなど)
伸びないぶん、動いたときに突っ張りやすい。試着時に腕を上げたり座ったりして、ゆとりを確認しておくのがおすすめ。体になじんで柔らかくなることはあっても、サイズ感は大きく変わりにくい。

光沢素材(サテン・シルク・光沢感のあるポリエステル)
シワや体のラインを拾いやすく、下着の影が出やすい素材でもある。特に淡い色は注意。試着時に動いたときのシワの出方や、ヒップラインへの影響を必ず確認して。

ポイント⑥ 色違いも「必ず袖を通して」比べる

「デザインは好みなのに、着てみるとなんかしっくりこない…」という経験はありませんか?そんなときに試してほしいのが、同じデザインの色違いを試着してみることです。

実は、同じ商品でも色が変わると見え方が大きく変わります。生地の透け感の違い、色によるボリューム感の違い、デザインの見え方の違い。明るい色はデザインがはっきりしやすく、暗い色はデザインが目立たなくなりやすい——など、いろいろな色による要因で、雰囲気の違いが出てきます。

✍️ いちとより

アパレルで働いていて気づいたのですが、同じ商品でも色が違うと生地の微妙な質感や着心地が変わることがあるんです。「このデザインは好きなのに着てみたら違和感がある」という場合は、色違いも試してみてください。また、鏡に「当てるだけ」で色を比べる方も多いですが、必ず袖を通して確認するのがおすすめです。

色違いを試着するときのチェックポイント

・顔が明るく見えるか、くすんで見えないか

・生地の質感・着心地に違いがないか(同じ商品でも色で微妙に変わることがある)

・デザインが好みなのにしっくりこないときは、まず色違いを試してみる

ポイント⑦ 迷ったら「好みの着こなしをしている店員さん」に一言

「店員さんに話しかけられると、なんか買わなきゃいけない気がして…」という気持ち、よくわかります。でも、迷っているときこそプロの目線を借りるのが一番確実なサイズ判断の方法です。

コツは、「自分の好みに近い着こなしをしているスタッフ」を選ぶこと。「このサイズと迷ってるんですが、どちらがいいですか?」という一言だけで大丈夫です。

✍️ いちとより

販売員として、「どっちが似合いますか?」という質問は本当にありがたかったです。正直に答えやすいし、その方のスタイルに合った提案もしやすくなります。遠慮せず頼ってください。特に、好みが似ていそうな店員さんを選ぶのがコツです。そうすると着こなしの提案にイメージが付きやすくなりますよ。

試着に時間をかけることは「迷惑」じゃない

「長く試着室を使うのは申し訳ない」「何枚も持って入るのは迷惑じゃないか」と気を使う方もいらっしゃいます。でも大丈夫です。

販売員の立場からすると、「しっかり試着して納得して購入してくださるお客様」が一番うれしいんです。逆に、迷ったまま購入されて後日「やっぱり合わなかった」とお話を聞くほうが、お互いにとって残念な気持ちになってしまいます。

気になる服は遠慮せず複数サイズを持って入り、動いて、後ろを見て、完成形を再現する。それだけでお買い物の満足度は格段に上がります。

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ネット通販で服のサイズを失敗しない方法

「試着できないオンラインショッピングでのサイズ選びはどうすれば?」という方も多いと思います。

ネット通販でのサイズ選びで一番信頼できるのは、「自分が持っているデザインの近い服で、使用頻度の高いもののサイズを測る」こと。実際に持っている服のバスト・ウエスト・着丈・肩幅などを実際にメジャーで測り、商品のサイズ表と照らし合わせる方法が一番精度が高いです。

ネット購入でのサイズ失敗を減らすコツ

・デザインの近い服を実際に測ってサイズを把握する

・商品のサイズ表と「身長・体重」ではなく「実寸」で比較する

・レビューに「サイズ感」についてのコメントがあれば必ず確認する

・返品・交換対応のあるショップで購入するとリスクが下がる

ちなみに、試着できない状態で服を受け取る「服のサブスク」を1シーズン使ってみて、サイズについて感じたことは、こちらの記事に正直にまとめています。

→ 服のサブスクのデメリット5つ|1シーズン使った元販売員が正直に解説【40代】

試着とサイズ選びのよくある質問

Q. 試着室には何着まで持ち込んでいいですか?

お店によって「3〜5着まで」などのルールがある場合もありますが、声をかければ途中で交換できる場合もあります。複数サイズの持ち込みは迷惑ではありません。販売員の立場から言うと、しっかり着比べて納得して選んでくださる方がずっとうれしいです。

Q. 試着ではOKだったのに、家で着ると違って見えるのはなぜ?

主な原因は3つ。①試着室の照明が明るく肌映りがよく見える ②お店の鏡はきれいに見える角度・位置に置かれていることがある ③家では手持ちの服と合わせるので全体のバランスが変わる、です。ポイント④の「着る時の完成形を再現する」を試着室でやっておくと、このギャップはかなり減らせると思います。

Q. いつものサイズ表記なのに、きつい(大きい)のはなぜ?

同じ「M」でもブランドごとに基準が違ううえ、自分の体型との相性は部位ごとに変わるからです。「ウエストはMだけど肩まわりはS」のような狭間サイズの方は特に起こりやすいので、表記を信じすぎず2サイズは着比べてみるのが確実です。上下でサイズを変えるのもおすすめですよ。

まとめ:試着でサイズを失敗しないための7つのポイント

今回紹介した確認ポイントをまとめます。

① 2サイズを必ず持って入る(着比べで「本当のサイズ」がわかる)

② 動いて確認する(座る・腕を上げる・歩くなど実際の動きを再現)

③ 後ろ姿を必ず確認する(正面OKでも後ろで気になることがある)

④ 着る時の完成形を再現する(裾のイン・羽織りを試着室で確認)

⑤ 素材の特性を知る(伸縮性・固さ・光沢で選び方が変わる)

⑥ 色違いも必ず袖を通して比べる(しっくりこないときは色違いを試す・着心地も変わることがある)

⑦ 迷ったら好みの店員さんに一言(自分に近い着こなしのスタッフを選ぶ)

✍️ いちとより

試着室は「この服を買うかどうか決める場所」ではなく、「この服が自分の毎日を豊かにしてくれるかを確かめる場所」だと思っています。ちょっとした確認の積み重ねが、クローゼットに「着ない服」を増やさないことにつながります。次のお買い物でぜひ試してみてください。

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